ヤマバンは部品製造、加工とお客様に寄りそう提案が得意な会社です
株式会社ヤマバン(以下ヤマバン)は、設計・機械加工、製缶・溶接・機械組立など一貫した製造を得意としてます。特に工業炉の製造から付帯設備、関連製品を製造し、納品後には保守メンテナンスを実施している専門のノウハウを活かした製造、サポート、サービスを提供している会社です。
ヤマバンではXYZプリンティング社製3DプリンターPartPro300 xTを複数台導入。どの様な活用をしているか、代表取締役 山本様と、技術者の陳様にお話をお伺いしました。
お客様にとことん向き合い、製造コスト削減と納期短縮をご提案
ヤマバンでは、工業炉の製造の他、自動車等の部品等を主に製造や旋盤での加工やバランス加工等を実施しています。お客様から、製造コストを削減したい、あるいは納期短縮したいというご相談を多くいただくようになりました。そのためには、とことんお客様に向き合い、提案し続けることでお客様に満足のいく製品を製造しています。
3Dプリンター導入のきっかけ
3Dプリンター導入のきっかけは、ある部品の製造要件を満たすには、ABS樹脂で製造することが必須の案件がありました。通常ですと金属加工しますが、種類も多数あるため、そのたびに試作したり金型を作ると、製造コストが掛かってしまう。お客様に提案するにも図面やデータでは伝わり辛いと考えていた時に3Dプリンターで形にすることを思いつきました。
早速ネットで検索するとダビンチ1.0Proが約10万円で販売しているサイトを見つけすぐにオーダー。すると、思った通りお客様に伝わり、工夫して製造コストも下がり非常に満足のいく仕事ができました。
PartPro300xT導入
今では、お客様からのオーダーに対し、こうしたらどうですか?と形状提案に3Dプリンターは欠かせない存在です。しかしダビンチ1.0Proでは造形エリアが小さく、大きな造形エリアが欲しいと思っていました。XYZプリンティング社のサイトで新製品を検索すると産業用3Dプリンターが新しくラインナップされていることを見つけ、すぐに問い合わせしました。
お客様への提案は、1パターンでは駄目です。2パターン、3パターンと提案して初めて採用になります。そのためには造形効率の良い3Dプリンターが必要でした。PartPro300 xTは機械加工するとウン万円する試作が数百円から数千円でできてしまいます。
PartPro300 xTで作業効率化
これらの道具は3Dプリンターが空いている時に造形した物です。技術員の陳が、空いている時に作業効率を考え作成した物で、もちろん既製品は販売していません。「こういうものがあったらいいな」を使いやすい様に考えてデータを設計し、3Dプリンターで形にしていきます。
ヤマバンの更なる挑戦
今までの部品製造や製造するための道具についても、これからは汎用性をのある道具が必要になります。例えば、汎用的に数種類の形状の異なる部品を研磨できるようなアタッチメントなど。そういうアイデア出しには、3Dプリンターは欠かせない道具になりました。
なお、今は全く違う業種であるアウトドア用品やスポーツ用品の開発に取り組んでいます。
山本社長と陳様のモノづくりの最強タッグで、ヤマバン様の更なる挑戦が楽しみです。