Leardon社はXYZprintingの『MfgPro230 xS』を使用し、設計検証のリードタイム短縮に成功しました。
Leardon Solutionsは2005年に設立された多国籍企業(米国、台湾、英国)であり、工業デザイン、エンジニアリング、試作、調達、製造などの製品開発において一気通貫でソリューションを提供しています。Leardon Solutionsチームは、初期段階のコンセプト設定から生産体制立ち上げ、量産品の納品まで、製品開発に関する全てのフェーズで幅広い経験があります。
強度、印刷速度、部品の精度が、XYZprinting社を選ぶ鍵となりました。以前の造形部品は、他社ブランドの光造形3Dプリンターを使用して製造をしていましたが、精度や精密さ、強度が足りず設計検証において大きな欠点がありました。
開発への取り組み
カジノやカードルームで使用される自動カードシャッフラーの試作品は、製品発表前の最終試作段階で必要となります。
自動カードシャッフラーの大型部品は、精密な組立設計がされており、データとの寸法差異がない高精度さが要求される部品となります。
以前まで使用していた光造形3Dプリンターでは、造形の寸法精度が不安定なため、部品を造形しても充分な効果を発揮できませんでした。
さらに、光造形3Dプリンターの素材は、MfgPro230 xSで使用可能なナイロン素材よりもはるかに脆いという欠点がありました。
しかし、XYZprinting社のMfgPro230 xSで造形した場合、高い寸法精度と耐久性を兼ね備えた機械的特性が実現し、カード用紙の移動プラットフォーム速度を向上することができたのです。
解決策:SLS 3Dプリンターが機械加工を凌駕
XYZprinting社の3Dプリンターで製造された部品の品質と精度は、他社の3Dプリンターと比べ最も優れていました。設計検証を伴う開発期間は、最終生産ラインを検討するうえで非常に重要な要素です。
MfgPro230 xSで製造された部品は、プラスチック射出成形用として設計されており、SLSテクノロジーを使用することでデザイン検証の工程が実用化されました。
成果:印象的な耐久性のある可動試作品
XYZprintingのMfgPro230 xSを活用して、機械加工による試作品を必要としない高速カード紙移動装置を開発しました。SLS造形の導入によって生産と製品検証にかかる時間が大幅に削減されたのです。
さらに、射出成型を用いた生産前に、それと同等レベルの製品を作成することも可能になりました。
MfgPro230 xSの造形精度と材料特性は、これまでの造形方法と比較しても、試作品作成にとって理想的なソリューションになると考えます。